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阿麻美許曾神社があるのは、松原市?or 大阪市?

昔から地図を眺める事が好きなのですが、最近は、南河内や関西近郊で面白そうなところを探すためにGoogleMAPを重宝しています。先日GoogleMAPを見ていると、松原市北部と大阪市東住吉区の接している所で不思議な境界を見つけました。そこは東住吉区の領域がまるで象の鼻のごとく突き出だし、松原市に食い込んでいます。

市町村に飛び地があるのは時々見かけますが、このように変わった形も珍しいのではないでしょうか。そこで、どんな経緯でこのような境界になったのかを調べてみました。

その不思議な地形とは

その場所は松原市の天美と呼ばれる地域にあります。この地図上、薄いピンクのエリアが松原市になります。大和川を境に大阪市東住吉区と松原市にわかれていますが、赤い丸で囲んだ場所だけ細長く東住吉区が松原市に食い込んでいます。

なぜこの様な境界になったか調べてみると、400年以上前の出来事が原因となっていました。

大和川は江戸時代まで、現在とは異なる方向に流れていました。当時の大和川は地形的な問題により度々氾濫し、周辺に大きな被害が出ていました。

そこで、1704年に川の流れる方向を変える付け替え工事が開始。工事により川の大規模な氾濫は減ったものの、松原市と東住吉区にあった矢田村が南北に分断されるという事態になりました。

分断の結果、矢田村の氏神であった阿麻美許曾神社は川の南側になってしいます。分断された多くの南側矢田村の住民は、松原の住民となりましたが、阿麻美許曾神社は矢田村の氏神であったために松原市に属すことなく現在に至っています。

ただ、神社の敷地には参道も含まれています。その為、参道も含めた細長い土地が東住吉区に属し、細長い境界になったと言う訳です。

現在の境界線

こちらが参道の先端です。現在では参道の面影は全く残っておらず、ただの道路にしか見えません。道の左側が天美西2丁目で右側が天美東9丁目になります。道もすべてが東住吉区ではなく半分は松原市というややこしさ・・・軽自動車が停まっている後ろの建物は東住吉区ですが前後の建物は松原市になります。

この先もひたすら道路にしか見えません。奥の木々が茂っているところが阿麻美許曾神社。

参道沿いの建物は東住吉区の住所のものと松原市の住所のものとに分かれています。

大阪市東住吉区の学区の学校は大和川の北側にしかないので東住吉区側の住民は結構大変かもしれませんね。。。

阿麻美許曾神社とは

矢田村の氏神である阿麻美許曾神社(あまみこそじんじゃ)。社伝のよれば806年に創建されたと言われています。7~8世紀ごろ、天美地区は依羅連という一族が住んでいたそうです。依羅連の祖先とされる素禰志夜麻美君の「夜麻美」がなまって「阿麻美」となり、現在の「天美」になったのではないかと言われています。

しかし松原市にある「天美」という地名は阿麻美許曾神社から来ていますが、その神社は大阪市東住吉区に属しているというのがなんとも複雑なところ…

その後、物部氏や中臣氏が同地を支配し、それぞれの先祖を主神として祭っていました。現在では素盞鳴尊、天児屋根命、事代主命が祭神として崇められています。

現在の阿麻美許曾神社

境内正面の山門です。この山門は明治時代まで境内にお寺があった名残ということです。東側にも同じような山門が存在します。

東側山門。

境内には大阪市自然樹林にも指定されている樹齢500年の巨大な楠木が3本あります。幹周りは6m近くもあり、見上げると天を覆う大きさで迫力があります。

本殿は1960年に阿麻美造という独特の造りで再建されたもの。

この山門から南にドーンと参道があったわけですが、今ではただの道路で参道の面影はありません。

まとめ

阿麻美許曾神社では、毎年1月1日から1月15日まで行われる開運松原六社参りの一社として、阿保神社・柴籬神社・我堂八幡宮・布忍神社・屯倉神社とともに、多くの人で賑わっています。住所は東住吉区でも、松原市にすっかりとけ込んでいるようです。

400年以上前の川の流れの変更による村の分断という歴史。地図を見ていると不自然な境界や飛び地を見つけたりしますが、その背景には様々な理由があります。不思議な境界を見つけたらどんな物語があったのか、思いを巡らせてみるのも面白いかもしれませんね。

阿麻美許曾神社データ

神社名阿麻美許曾神社
住所大阪市東住吉区矢田7丁目
祭神素盞嗚尊、天児屋根命、事代主命
摂社
旧社格郷社
式内社式内小社
祭礼
参考資料案内板、大阪府神社名鑑

周辺スポット

・我堂八幡宮
阿麻美許曾神社から徒歩15分ほどの場所にある神社。誉田別命を祭る、我堂地区の氏神様。

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