幻の地下鉄谷町線 富田林方面延伸計画

(作者 Daiimu [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], ウィキメディア・コモンズより)

先日近鉄南大阪線で橋の橋脚が歪み一時不通になる事故がありました。幸い早期に復旧され不便な期間は短くてすみましたが、どのルートで帰るべきか頭を悩ませた方も多かったのではないでしょうか?

南河内を縦断する鉄道は近鉄南大阪線しか存在しないため、南大阪線が止まってしまうと大阪市内とのアクセスが難しくなります。

こんな時に代わりの路線があればいいなと思うこともありますが、かつて谷町線が八尾南駅から富田林方面に延伸するという噂があったようです。その噂はどんなものだったのか?今回は地下鉄谷町線の富田林方面延伸について調べてみました。

谷町線延伸計画

噂の根拠となるものを調べていると、噂の原因ではないかというものが見つかりました。それは旧運輸省内に設置された「運輸政策審議会」という会の答申にありました。




1989年5月31日の運輸政策審議会で「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」という長〜いタイトルの答申があります。この中の大阪近郊路線24番に八尾南~富田林が確認できます。


参考図を見ると谷町線の八尾南から藤井寺市を経由して富田林方面に続いている事がわかります。






運輸省の中で谷町線南八尾駅から富田林方面で検討がされています。しかし運輸政策審議会はこの後も開催され大阪近郊の路線について審議されるのですが、谷町線の延伸についての記載はなくなってしまいます。審議から消えた理由として考えられるのは

・延伸に莫大な費用がかかる
・近鉄南大阪線の輸送力で充分間に合っている
・大阪市営地下鉄なので大阪市外に駅を作るのに市の税金を投入する事に理解が得にくい

などの理由が考えられます。素人の私が考えても延伸の費用対効果は厳しいのではないかと思ってしまいます。




因みに八尾南駅は大阪市外にありますが、車両基地が欲しい大阪市と八尾市内に地下鉄の駅が欲しい八尾市の利害が一致したためにできたと言われています。

まとめ

2018年4月1日より大阪市営地下鉄が「Osaka Metro」として民営化されました(大阪メトロではなくローマ字表記が正しいようです)。

今までは「市営」という事で大阪市外に駅を作る事に対して大阪市民からの理解が得にくい状態でした。

しかし民営化によって縛りが無くなったので、もしかしたら延伸なんてことがあるかもしれませんね。(民営化といっても大阪市が100%の株主ですが・・・)