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観心寺にある「日本唯一の北斗七星巡り」で厄除け開運!~河内長野市・アクセス~

観心寺

最近2日続けて足の小指を角にぶつけたり、うっかりスマホを落として画面が外れかけたりどうも最近ついていません(不注意とも言う)。なぜこんなことになるのか…この不運の連鎖を断ち切るには、もう神様仏様にすがるしかない…



そんな訳で開運厄除けスポットを探していると、河内長野市の観心寺に、とてもありがたい厄除けがあるとわかりました。そのスポットとは「北斗七星巡り」。なんだかちょっとカッコいい名前ですね。

調べてみると、歴史のある厄除けスポットで開運も期待できそう!ということで、今回は観心寺の北斗七星巡りに行ってきました。

観心寺と北斗七星

観心寺

寺伝によると観心寺は、701年に役小角が「雲心寺」と言う名前で創建したことが始まりとされています。

その後、一時期荒廃しますが、808年に真言宗の開祖である「空海」が寺の再建に努めます。言い伝えによれば、空海が祈願し星を降臨させたことが、北斗七星を祭る由来とのこと。金堂の前には、空海が祈願した際に座ったと言う石が残されています。

観心寺

その後も空海は寺の再建に努め、815年に国家の安泰と人々の厄除けのため「如意輪観音菩薩(国宝)」を刻み、本尊とします。

真言密教における北斗七星は特別な存在で、曼荼羅の一つ「星曼荼羅」には北斗七星が菩薩の近くに描かれています。



観心寺では、如意輪観音菩薩を祭る金堂の周囲に、北斗七星を表す七つの星塚が配置され、星曼荼羅をリアルに再現。

観心寺

観心寺パンフレットより

北斗七星巡りは星塚を順番に参拝し、厄除け開運を願います。空海が降臨させた歴史ある北斗七星。ご利益が期待できそうです。

北斗七星巡りへ

観心寺

せっかく観心寺に来たのでまず、国宝である金堂へお参りへ。この金堂は、昭和54年から59年にかけて行われた解体修理時の調査により、1365年には建てられていたと考えられています。

600年以上の歴史を誇り、大阪府下の国宝建設物では最古級とのこと。金堂に祭られている国宝「如意輪観音菩薩」は、毎年4月の2日間ご開帳されます。

それでは金堂をお参りしたことで、北斗七星巡りスタート。

観心寺

各塚には密教の経典から由来する「貪狼星・巨門星・禄存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星」と言う名前がそれぞれに付けられています。



1番塚「貪狼星」は、北斗七星をヒシャクにたとえると受け口の先端部分にあたります。しかし、貪狼星って、なぜダークそうな名前にしたんでしょうね…。

観心寺

2番塚「巨門星」。金堂の横にあり、1番塚のすぐ近くにあります。名前だけをみると壮大なスケールのイメージさせますが、普通の祠です。

観心寺

3番塚「禄存星」も2番塚のすぐ近くにあります。

観心寺

4番塚「文曲星」は少し山を登ったところに存在します。

観心寺

ちなみに各星々につく名前には意味があり、占いにも利用されるようです。素人なのでそのあたりはよくわかりませんが・・・

観心寺

5番塚「廉貞星」は山の高いところにあり、運動不足の私にはチョット辛い・・・

観心寺

6番塚「武曲星」も山の中。

観心寺

6番塚から7番塚へ向かう途中には、空海像があるのでお参りしておきます。

観心寺

7番塚「破軍星」は建掛塔の隣にあります。この建掛塔は、楠木正成が建武の新政を祈願して建立したもので、三重塔になる予定でした。

観心寺

しかし、楠木正成が湊川の戦いに敗れ自害したため建設が中断され、この状態になったそうです。

7番塚は北斗七星をヒシャクに例えると、柄の先端部分になります。最後の塚らしく、これまでの塚で一番大きな祠です。

観心寺

7番塚をお参りしたら、最後に鎮守堂(訶梨帝母天堂)へ。訶梨帝母とはサンスクリット語の「ハーリティー」を漢字に当てたもので、一般的に「鬼子母神」を指すそうです。こちらをお参りして北斗七星巡り完了!

観心寺

起伏のあるルートで少し疲れましたが、参拝ルートには様々な建造物があり、楽しく参拝することができました。

調べる前は、観心寺と北斗七星にどんな関係があるのか気にしていなかったのですが、空海を通して眺めてみると、全て繋がってくるんですね。

観心寺では、特別に一つずつ御祈祷し、清め、食用、盛り塩などにも利用できる「北斗の塩」が販売していました。こちらもご利益がありそうです。



北斗七星を司る七つの星塚を巡ってみましたが、果たして私の厄は払われたのか・・・。スマホは直りませんが、幸いなことに、現在まで足の小指を角にぶつけることなく無事に過ごしています。

アクセスと周辺スポット

河内長野駅

南海高野線または近鉄長野線「河内長野駅」から南海バス小深線「金剛山ロープウェイ前行」「石見川行」もしくは、小吹台団地線「小吹台行」で「観心寺」下車すぐ。

観心寺の北側にある「川上神社」はかつて観心寺の奥の院が存在し、観心寺の三世住職となった真紹が余生を過ごした場所とされています。

檜尾山 観心寺データ


住 所:大阪府河内長野市寺元475
駐車場:あり
拝観時間:9:00~17:00
拝観料金:
小中学生 100円
大人 300円
30人以上で団体割引
※毎年4月17日と18日は本尊御開帳日につき(10:00から16:00まで)、特別拝観料として700円。

山 号:檜尾山
宗 派:高野山真言宗
本 尊:如意輪観音
開 祖:役小角


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