道明寺天満宮の撫で牛は、ただダルいから座っているのではなかった ~藤井寺市道明寺~

道明寺天満宮 撫で牛

藤井寺市の道明寺天満宮は、菅原道真を祭っている神社として知られています。菅原道真を祭る天満宮には寝そべった牛が祭られている事が多いのですが、意外とその理由は知られていません。




なぜ、天満宮には牛が祭られ、しかも寝そべっているのか?今回は菅原道真と撫で牛の関係について紹介します。

道明寺天満宮とは

道明寺天満宮西暦3年に野見宿禰が埴輪を考案し殉死の風習を改めます。その功績により野見宿禰は「土師」の姓賜り、道明寺周辺に領地を得ます。

その後、土師氏はこの地に野見宿禰の先祖である「天穂日命」を祭る土師神社を創建した事が道明寺天満宮の始まりとされます。仏教伝来後には、境内に現在の道明寺の元となる土師寺も神宮寺として建立されています。

道明寺天満宮と菅原道真

土師氏から後に菅原氏などいくつかの氏族にわかれ、宇多天皇の時代に菅原道真が頭角を現します。

しかし、あまりに出世し過ぎた事により、警戒された菅原道真は藤原時平により失脚。大宰府へ左遷されてしまいます。

当時、土師寺には菅原道真の叔母が住んでいました。大宰府に左遷される際、道明寺天満宮に立ち寄って愛用の品を納めるなど、菅原道真と道明寺天満宮には深い繋がりが存在します。

道明寺天満宮の撫で牛

撫で牛とは、自分の体の悪いところを撫でたあと、その牛の同じ個所をなでると牛に悪い病気が移り治るという風習です。

一般的に神社にある神獣像は狛犬をはじめ「キリッ」とした、たたずまいが多いのですが、撫で牛はベタッと地面に座っています。

あれはダルくてへたり込んでいるわけではなく、ちゃんとした意味があります。




菅原道真が大宰府に左遷後、失意のうちにこの世を去ります。菅原道真の遺体を埋葬するため、牛車で運ばれているときでした。牛がある場所で突然へたり込んで動かなくなったそうです。

いくら促しても動かない牛を見て、人々は菅原道真がここに墓を築い欲しいのだと悟ります。その場所に墓所として築かれたのが、後の太宰府天満宮となります。

以降、菅原道真を祭る神社は「天満宮」と呼ばれ、天満宮では牛が神獣とされています。そして撫で牛は墓所を決めるキッカケとなったへたり込みがイメージになっています。像のポーズ一つにしてもちゃんとした理由があるようです。

他にも道真が道明寺天満宮に立ち寄った際、道真を失脚させた藤原氏が送り込んだ暗殺者から白い牛が道真を守ったという伝説もあります。

境内には撫で牛以外にも白牛の像がいくつかあり、牛と縁の深い神社であると言えます。



アクセス

近鉄南大阪線「道明寺駅」より徒歩約15分ほどの場所にあります。周辺には道明寺粉発祥の地である「蓮土山 道明寺」もあるので寄っておきたいところです。

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道明寺天満宮データ

住 所:大阪府藤井寺市道明寺1-16-40
駐車場:50台
祭 神:菅原道真、天穂日命、覚寿尼
旧社格:郷社