スポット 富田林市

一体誰がデザインを?PLの塔の内部へ入ってきました。

PLの塔の遠景

南河内に住んでいると、かなり高い確率で目にする「PLの塔」。それにしても不思議な形をしていますが、誰がデザインしたのでしょうか?そして何のために建てられているのか?そんなことをボンヤリ考えていると、実はPLの塔へは入れるという事を知り、とりあえず行ってみることにしました。

PLの塔とは

「PLの塔」の正式名称は「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」。略して「大平和祈念塔」とも呼ばれています。ただ、一般的には「PLの塔」のほうが浸透しているかもしれません。そもそも「PL」とは「パーフェクト リバティ教団」の頭文字をとったもの。

PL教は、富田林市を本拠地とする宗教で、全国規模の団体として知られています。PLと聞けば花火が有名ですが、あの花火は「PL花火芸術」と呼ばれ、初代教祖、第二代教祖の遺徳をしのぶ為の「教祖祭」の後に行われている宗教行事の一環です。

PLの花火
PLの花火/Wikipediaより
PLの塔と外の塔との高さを比較

PLの塔は、1970年8月1日に完成。高さは180mで、日本で17番目に高い巨大な塔。通天閣が108m、太陽の塔が70mなので、その巨大さがわかります。富田林市なら大体どこにいても目にすることができるほど巨大な塔で、近くの大きなマンションすら凌駕しています。

近鉄南大阪線「川西駅」ホームよりみたPLの塔
近鉄南大阪線「川西駅」ホームより
小金平古墳近くよりみたPLの塔
小金平古墳近くより

PLの塔の意義として、PL教のホームページには下記のように記載されています。

超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔の神殿には、宗教の違いを超えて、全世界、全時代の戦争犠牲者の霊を奉祀しています。

つまり、PLの塔は宗教の垣根を越えて戦争犠牲者を祭るための巨大な塔なんです。PLの塔の原形をデザインしたのは、第2代目教祖「御木徳近日知」。日建設計工務株式会社が設計を行い、東急建設株式会社により施工されています。「超宗派」と塔名についている事もあり、PL教徒でなくとも参拝目的であれば塔の内部まで行くこと事ができます。午前10時〜午後4時の間に参拝が可能で、参拝料は無料。

PLの塔へ

PL病院の前にある入口を進むと、大きな姿が視界に入ります。遠くから見ても巨大に感じるPLの塔ですが、ここから見ると本当に巨大です。あと雨上がりに訪れたので、ちょっとラスボスの本拠地的な雰囲気が…

PLの塔の遠景2

駐車場に車を停め、守衛さんに参拝に来ましたと告げると奥に入れてもらえます。塔の手前にある大きな広場までくると、塔の巨大さに圧倒されます。大きい!本当に大きい!!

PLの塔の直下

普通の塔は直線的で左右対称ですが、PLの塔は規則的な作りではないため、左右対称ではありません。本当にどうやって作ったのでしょうか…

PLの塔の全景

広場の先にある階段を昇ると先程の広場が一望。ここから見下ろすだけでも結構気持ちがいいですね。ちなみに私以外、来ている人は誰もおらず…

PLの塔から眺めた広場

塔の直下から見上げると、もう大き過ぎて把握できません…

PLの塔の直下2

塔の足下に入口があり、参拝を告げると係りの人が一緒に塔内を案内してくれます。案内兼お目付役と言うところでしょうか…10年以上前は一般の人も上まで登れたそうですが、現在は2Fまでしか入ることができません。きっと最上階からの展望は素晴らしいものがあるんでしょうね。

PLの塔の入口

神聖な場所であるため内部の撮影は控えましたが、1階は様々な芸術作品が展示されています。そう言えばPL教には「人生は芸術である」と言う教えがあり、その影響か敷地内のあちこちに芸術作品が置かれています。もっとも、最大の芸術作品はこのPLの塔ですが…

2階に案内して頂くと、世界中の戦争で亡くなった方の慰霊と鎮魂を目的とした祭壇があります。そこでお祈りをして参拝終了。訪れた時は、ここで結婚式が行われると言うことで、その準備中でした。再び1階へ戻り、パンフレットや物販コーナーをブラブラと。最後は参拝記念に記念スタンプを押し、PLの塔のオリジナルクリアファイルを買って帰りました。

PLの塔のスタンプ
PLの塔のクリアファイル

身近にあると案外いかないものですが、行ってみて非常に衝撃的な体験でした。日常では味わえない、圧倒的な大きさを、ぜひ近くで体感して欲しいところです。

PLの塔データ

正式名称超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔
住所大阪府富田林市大字新堂2162
高さ180m
デザイン第二代教祖 御木徳近日知
設計日建設計工務株式会社
施工東急建設株式会社
完成1970年8月1日
入場料無料
開塔時間10:00~16:00
休塔日休塔日

アクセス

近畿日本鉄道

最寄り駅は、近鉄長野線「富田林駅」下車。富田林駅北側にある「近鉄バス2番乗り場」より「PL病院正面玄関前行」に乗り「PL病院正面玄関前」下車。

南海電鉄

最寄り駅は、南海高野線「金剛駅」下車。金剛駅東口にある「南海バス3番乗り場」より「PL病院正面玄関前行」に乗り「PL病院正面玄関前」下車。

自動車(国道170号線から)

国道170号線「昭和町2丁目交差点」を西へ。そのまま、堺富田林線を直進しするとPL病院が見えてきます。PL病院前で左折し、PLの塔へ向かう道に入ります。突き当たりまでいくと、無料の駐車場があります。

自動車(国道309号線を北から)

国道309号線「木材団地」を左折。そのまま、直進し突き当りの信号を右折し堺富田林線へ。堺富田林線を進むとPL病院が見えてくるので、PL病院前で右折し、PLの塔へ向かう道に入ります。突き当たりまでいくと、無料の駐車場があります。

-スポット, 富田林市

© 2024 南河内に何がある?|南河内の観光スポットを紹介 Powered by AFFINGER5