小白髪山古墳 | 清寧天皇陵に近い人が祭られる古墳? ぶら古墳 Vol.51 〜 百舌鳥古市古墳群 羽曳野市〜

小白髪山古墳南河内の古墳を紹介する「ぶら古墳シリーズ」。第51回は羽曳野市にある「小白髪山古墳」です。百舌鳥古市古墳群の一つですが、世界文化遺産登録リストには含まれていません。



小白髪山古墳とは

小白髪山古墳は全長46m、高さ4.5mの6世紀前半に築造された前方後円墳。宮内庁より清寧天皇陵の陪塚である「い号飛地」として指定されており、中に入ることはできません。
前方後円墳
元々は幅10メートルほどの周濠が存在していましたが、現在は道路や住宅地となっています。周辺からは円筒埴輪、形象埴輪や耳環、空玉、須恵器などの副葬品が見つかってたいます。ただ、古墳を覆う葺石は見つかっておらず、後期古墳の特徴を有しています。小白髪山古墳

国道170号線を挟んで正面には、清寧天皇を祭る「白髪山古墳」が存在しています。小白髪山古墳は白髪山古墳の墳丘中心線を延長した位置にあり、同じ方向に向いています。さらに墳形が前方後円墳でもある事から、小白髪山古墳に埋葬されている人物は、白髪山古墳の埋葬者に非常に近い人物が埋葬されていると思われます。

小白髪山古墳白髪山古墳は前方部が後円部よりも、大幅に広いという特徴を持っています。しかし小白髪山古墳は、前方部と後円部がほぼ同じ幅になっており、同じ前方後円墳でも異なる姿をしています。ただ、年月を経て墳丘は改変されていると思われ、実際の形やサイズについてはよくわかっていません。

現在の小白髪山古墳

小白髪山古墳小白髪山古墳も例によって住宅地に囲まれた場所に存在しています。古墳に興味を持つ前は、ただの空き地と思ってましたが、意識してみるとちゃんと前方後円墳の形になっています。

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中には入れず、案内板もありませんが、宮内庁の石碑はあるので古墳という事はわかります。一周ぐるっと回ってみたいところですが、ギリギリまで住宅地になっているため半周ほどしか見られできません。小白髪山古墳

周辺の調査で出てきた円筒埴輪の年代は、5世紀後半~6世紀前半に築造されたのではないかと言われています。もしかすると、清寧天皇陵である白髪山古墳よりも少し早く築造された可能性があります。白髪山古墳に清寧天皇が埋葬されているとすれば、清寧天皇よりも先に亡くなった近親者が埋葬されているのかもしれません。

アクセスと駐車場

近鉄南大阪線「古市駅」より徒歩約15分。車の場合、周辺に駐車スペースはありませんが、10分ほど歩いた場所に峰塚公園の有料駐車場があります。

もしくは古市駅周辺の駐車場に停めて、駅前にあるレンタルサイクルで峯ヶ塚古墳、白髪山古墳、白鳥陵亮古墳などの古墳を巡るのもいいかもしれません。

小白髪山古墳データ

古   墳:小白髪山古墳
宮内庁名称:清寧天皇陵 い号飛地
墳   形:前方後円墳
築造の時期:6世紀前半
所 在 地:大阪府羽曳野市西浦1丁目1
全   長:46m
高   さ:4.5m
埋   葬:不明
埋葬の施設:不明