藤井寺市観光協会のホームページには、平成19年に観光協会設立10周を記念して選ばれた「藤井寺八景」が掲載されています。
藤井寺市観光協会「藤井寺八景」
古墳時代の巨大遺跡や1000年以上の歴史を持つ神社仏閣など、藤井寺市の素晴らしい風景が選ばれています。
今回はそんな歴史あふれる「藤井寺八景」を紹介したいと思います。
津堂城山古墳
墳丘は200mを超える藤井寺市で4番目に大きい古墳です。4世紀後半に造られ、百舌鳥古市古墳群の中では最古の古墳とされています。津堂城山古墳の特徴として、巨大古墳でありながら一般開放されている点です。(但し後円部の一部は宮内庁管理のため入れません。)
戦国時代に小山城が築城されていた為、墳丘はかなり崩れています。後円部には津堂八幡神社があり、古墳北側にある「史跡城山古墳ガイダンス棟「まほらしろやま」」では津堂城山古墳に関する情報を学ぶことができます。
現在、内濠には四季折々の花が植えられ、季節ごとに人々を楽しませています。
蓮土山 道明寺
菅原道真の先祖である土師氏が建立し、菅原道真の伯母が住んでいたお寺です。また、道明寺は桜餅の材料である道明寺粉発祥の地としても有名です。
道明寺の見所はなんと言っても国宝「木造十一面観音立像」でしょう。藤井寺市にある国宝の一つで、毎月18日と25日に拝観できます。
道明寺天満宮
道明寺の隣にあり、菅原道真を祭っている道明寺天満宮です。主祭神が菅原道真という事で学問に御利益があります。
道明寺天満宮の見所は菅原道真のシンボルの一つである梅林です。大阪みどりの百選にも選ばれた梅林は80種800本の梅が咲き誇り、多くの参拝客で賑わいます。
また、道明寺天満宮では毎年1月25日に、木彫りの鷽(うそ)をもち「換えましょう、換えましょう」と言いながら交換しあう「うそかえ祭」が有名です。
野中宮山古墳
野中宮山古墳は154mの規模を持つ中規模の古墳です。後円部には野中神社が存在し、野中宮山古墳の名前の由来ともなっています。
この周辺には「はさみ山遺跡」が存在し、大阪では最古とされる石器時代の住居跡などが見つかっています。
野中宮山古墳は古墳内に入ることができ、後円部は野中神社、前方部は幼稚園、内濠は1/3ほど水を残し、残りは公園と畑になっています。
桜が多く植えられており、花見のシーズンは多くの人で賑わいます。
アイセル シュラホール
外観は、岡古墳から出土した舟形埴輪をモチーフというユニークな姿を持つ公共施設。資料館がある他、図書館、児童館、休憩所、市役所の分室機能を持つ施設です。
資料館では藤井寺市に多く存在する古墳や出土物の紹介がされています。
紫雲山 葛井寺
藤井寺市の象徴とも言える葛井寺です。由緒は古く創建は聖武天皇の時代までさかのぼります。
葛井寺の見どころは国宝「千手観音」。一般的な千手観音は実際に1000本の手はありませんが、葛井寺の千手観音は本当に1000本以上あるというとても珍しい観音様です。毎月18日に公開されており、拝観することができます。
また、楠木氏にゆかりのある「旗かけ松」もあり楠公史跡河南八勝の一つにもなっています。
辛国神社
辛国神社は1500年ほど昔の雄略天皇の時代に創建されたと言われ、延喜式にも記載されている式内社の神社です。大阪みどりの百選にも選ばれるほど緑豊かで美しい参道を持つのが特徴です。
すぐ隣が葛井寺なので、併せて参拝しやすいのがいいですね。
伴林氏神社
大伴家持で有名な大伴氏の先祖を祭る神社です。軍事をつかさどる天押日命、道臣命を祀っている唯一の神社という事で、戦前は「西の靖国」とも言われており、靖国神社より手水舎が寄贈されています。
伴林氏神社には境内に空からカミナリ様が落ちてきたというユニークなエピソードがあります。