南河内に関する書籍を紹介していく「南河内ブックレビュー」。第2弾は狭山市在住のファイナンシャルプランナー藤原久敏さんの「あやしい投資話に乗ってみた」です。
前回のブックレビューがSF聖徳太子本でしたから、いきなり方向転換し過ぎて目眩がしそうです。
投資本と南河内と何の関係があるんだ!と思う方も多いかもしれません。藤原久敏さんの事を知ったキッカケは、大阪狭山市の地域情報サイト「大阪狭山びこ」さんの
の記事でした。
タイトルだけを読むと「大阪狭山市在住の登山好きの方が出版されたのかな?」と想像していました。しかし、プロフィールを見ると経歴は登山と全然関係ないファイナンシャルプランナー。このギャップがいいですね。
お金に関する本書籍を多く出版されており、なんとその数は27冊。その中でも気になったのが、今回紹介する「あやしい投資話に乗ってみた」です。
個人的に私も、胡散臭い系の話が好きなんですが、実際に手を出したことはありません。それを身銭を切ってチャレンジしたと言う事でなかり興味を持ちました。
その怪しい投資話とは、
・未公開株
・新規公開株
・和牛オーナー
・海外ファンド
・超高金利預金
・FX
・先物
など、興味を抱きそうなものから、絶対コレには手を出さないだろう!と言うものまで多種多様。
ファイナンシャルプランナーをされているだけあって、怪しいを前提にして最悪の事態を想定しながら足を踏み入れていきます。しかしお金が絡むと正常な判断が下せなくなるのがこの世界。
退路を確保しながらも得したり損したりするレポートはドキドキしながら読み応えがありました。
特にFX項の
南アフリカランドは私も買った事があるのでわかります!
(私は外貨預金ですが…)
怪しい投資話も分類すれば2つに分かれます。
1 初めから騙しにくるもの
2 本当は怪しくないけどリスクを取りやすいからコントロールが難しい
未公開株や和牛オーナなどは1に当てはまるでしょう。海外ファンドや超高金利預金などはグレーゾーン。新規公開株、FX、先物などは2に当てはまり、知識と資金管理を上手くすれば利益をもたらすかもしれません。
投資と言うものはやってみなければわからないのが事が非常に多いです。それを身銭を切って体験されたレポートは非常に貴重だと思います。(特に未公開株とか和牛オーナーとか普通はやらない…)
最後まで読めば筆者が何故こんな怪しい投資にチャレンジしたのかもわかります。文章も軽快で専門用語も分かりやすく書かれているので、投資をされていない方も楽しめるのではないでしょうか。
また、投資をやっている方が読んでもニヤリとできる所も多いと思うので、投資経験者にもオススメの一冊です。
彩図社 (2016-12-20)
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