大阪府松原市では毎年1月1日~15日の期間「開運松原六社参り」が行われます。開運松原六社巡りとは、松原市にある「阿保神社」「我堂八幡宮」「柴籬神社」「布忍神社」「屯倉神社」、東住吉区にある「阿麻美許曽神社」計6社を参拝する行事です。
開運の『開』は「ひらく・はじめる」、『運』は「はこぶ・めぐる」の意味し、年の始めに6つの神社を巡り良い1年を過ごせるようお参りします。
今回はそんな御利益が込められた松原市の「開運松原六社巡り」を紹介します。
開運松原六社参りのルール
開運松原六社参りには簡単ですがルールがあります。
1 まず、どの神社からスタートするか決定します。決定したらスタートする神社へ行き、六社参りの初穂料800円(2020年より改訂)を払い絵馬を受け取ります。
2 6つの神社を参り各神社で参拝印を頂きます。
3 スタートした神社に戻り絵馬を見せ、『干支の張子』を貰うと完了。
最後にスタートした神社に戻らなけらばいけないので、効率よく周るためにはスタートする神社選びが重要になってきます。
各神社は松原市の北部に集まっていますが、歩いて回るとかなりの距離になります。
特に、阿麻美許曽神社、我堂八幡宮、屯倉神社は駅から少し離れているので、この3社をどう周るかがポイントとなってきます。
すべて徒歩ルートなら
柴籬神社→阿保神社→屯倉神社→阿麻美許曽神社→我堂八幡宮→布忍神社→柴籬神社
これがベターな気がします。
鉄道を利用するならば、最後にスタートした神社に戻る事を考えると駅から近い神社から始めたい所です。
パターンとしては布忍駅に近い布忍神社か、河内松原駅に近い柴籬神社からのスタートになります。どちらの駅から始めても阿麻美許曽神社と屯倉神社をどう攻略するか悩ましいところです。
各神社の紹介
開運松原六社参りの各神社は由緒ある神社として知られています。一番新しい我堂八幡宮でも江戸時代の創建。一番古い柴籬神社になると古墳時代までさかのぼります(社伝より)。ここで各神社を少し紹介します。
阿保神社
平城天皇の息子で、在原業平の父である阿保親王ゆかりの神社。阿保親王の住居跡に建てられたと伝えられています。戦国時代に中国地方の覇者として君臨した毛利氏は阿保親王の末裔を称しており、意外な関係性があります。
阿保神社は河内松原駅から徒歩15分ほどの場所にあるので比較的に訪れやすい場所にあります。住宅地の奥まったところにありますが、大きな看板が出ているのですぐにわかると思います。
阿麻美許曽神社
松原市にあると見せかけて実は大阪市東住吉区に属する阿麻美許曽神社。大和川を挟んで東住吉区の飛び地となっていますが、これには深い経緯が…
阿麻美許曽神社は矢田駅と河内天美駅のちょうど中間地点にあり、どちらからも徒歩18分ほどの場所にあります。他の5社から一番離れた場所にあるので、この神社をどうルートに組み込むか悩ましいところです。
我堂八幡宮
開運松原六社参りの中では一番新しい神社で、創建は江戸時代の1680年。厄除の神社としても知られています。
我堂八幡宮は河内天美駅から徒歩15分ほどの場所にあります。我堂八幡宮も他の5社から少し離れた場所にありますが、河内天美から我堂八幡宮方面にバスが30分に1本ほどのペースで出ているので活用することもできます。お正月のダイヤがどうなのかはわかりませんが・・・
柴籬神社
六社の中で最も古い歴史を持つ神社です。第18代反正天皇が都とした「丹比柴籬宮」があったとされる場所に建てられています。そのような経緯から柴籬神社では反正天皇を主祭神としています。
反正天皇は別名「遅比瑞歯別尊」という名の通り歯が美しい天皇で、柴籬神社は歯にご利益があります。
柴籬神社は河内松原駅から徒歩7分ほどの場所にあります。徒歩ルートの場合は柴籬神社をスタート地点にするのが効率的に思えます。
布忍神社
2018年初め、GoogleのCMでイチハラヒロコ恋みくじが使われた事で大ブレイクした布忍神社。あのCM以来多くの人で賑わっています。もちろん歴史的にも非常に古く由緒正しい神社です。
布忍神社は布忍駅より徒歩10分ほどの場所にあります。駅から近いので比較的周り易い場所にあると言えます。
屯倉神社
「屯倉」とは「みやけ」と読み、古墳時代に大王の直轄地という意味があります。菅原道真とゆかりのある神社で、本殿には等身大の菅原道真像が祭られています。菅原道真ということで、梅のシーズンには多くの人が梅林に訪れます。
屯倉神社は河内松原駅より徒歩25分ほど場所にあります。駅からソコソコ離れている上にバスもどうやらなさそうなので、ルート選定は悩ましいところです。
まとめ
六社すべて周るのは中々大変ですが、期間中に周りきればいいので難しくはないと思います。ただ、1日で周りきろうと思えばルートの選定が重要なポイントになると思います。
六つの神社を参るルートを友人や家族とあれこれ話したりするのも楽しいかもしれませんね。