高見神社|反正天皇の妻「シンメイさん」とは?~松原市~

高見神社昔から地域を守り続ける神社を紹介する「となりの鎮守様」シリーズ。第18回は松原市にある「高見神社」です。



高見神社には「シンメイさん」というあまり聞き慣れない女神様が祭られています。もしかすると、このシンメイさんは、反正天皇の妻だったのではないかとも言われています。

いったいそれはどんな説なのか?今回は、松原市高見ノ里にある「高見神社」を紹介します。

高見神社とは

高見神社の詳しい創建についてはよく分かっていません。松原市の民話によると、反正天皇の時代までさかのぼるようです。




反正天皇は古墳時代の天皇で、松原市にある柴籬神社周辺に都を置いたと言われています。高見神社は、柴籬神社から約1キロ程の距離に存在します。

柴籬神社
柴籬神社

高見神社には「シンメイさん」と呼ばれる女神様が祭られています。シンメイさんは、反正天皇の通い妻ということで

「高見神社の神さんへのお参りは、日が落ちる前に行かないと、柴籬神社さんの所へ通っていらっしゃるので朝までお帰りにならない」

といわれています。

反正天皇とある少女との出会い

高見神社高見神社には、反正天皇とある少女の物語が伝わっています。

反正天皇は正義感の強い天皇でした。兄の履中天皇に、弟の住吉仲皇子の謀反を起こした時も、反正天皇は住吉仲皇子を討ち取っています。




履中天皇の跡を継いで天皇に即位した後も、村々を視察し人々が豊かに暮らせるよう善政を敷いたといわれています。そのため、反正天皇の時代は平和で豊かな治世が続き、人々に慕われたとのこと。

ある日、反正天皇は高見神社付近で大量のワラを背負った少女に出会います。ところが大量のワラを背負っているにもかかわらず、少女は、満足そうにほほ笑んでいました。不思議に思った反正天皇は、なぜ笑っているのかと少女に尋ねました。

少女は「私はワラ売りの貧しい者ですが、この場所から周辺を眺めていると、噂通りの天皇だとわかり、この地に住むと決めたところです。」と応えます。

反正天皇がその意味を訊ねると「この場所は、周辺で一番高い場所にあります。ここから眺めていると、夕食を作るためカマドから煙が沢山でていますが、これは民が豊かな暮らしをしている証です。」と答えました。




利発な少女を大変気に入った反正天皇は、少女をこの場所に済ませ「高見ノ里」と名付けたそうです。高見神社

その後、この少女は反正天皇の妻になったそうですが、それがシンメイさんかどうかは分かっていません。

現在の高見神社

高見神社は、住宅地の中に存在する小さな神社です。イチョウ、エノキ、クスノキの3本の老木が生えており、この3本で鎮守の森を構成しているとのこと。高見神社

入口左側には、2基の石碑が置かれています。左側は「高見在郷軍人」、右側は「行幸記念」と刻まれています。




これは1932年の陸軍特別大演習において、高見に隣接する河合の帝国女子薬学専門学校が、野外統監部に指定されることがありました。高見神社

その際に、昭和天皇が行幸される予定でしたが、実現されず、閑院宮載仁親王など皇族が訪れました。「行幸記念」はその記念として建てられたものです。




こちらは手水舎。水盤の上にはよくある竜ではなく、狛犬という珍しいタイプ。高見神社

高見神社は、拝殿と本殿が一体化した様式になっています。改修前は屋根の瓦に、女性のシンボルがついていたそうです。色々とあったのか、改修後は一般的な瓦になっています。高見神社高見神社

本殿の裏側に大きな倉庫が置かれています。かつて高見では「高見台楽」と呼ばれる祭りが行われていました。

この倉庫には「高見台楽」に使用された大きな太鼓が保管されているとのこと。




高見神社は、宮司さんが常駐しないため、御朱印等はありません。

境内はかなり新しい雰囲気ですか、灯篭には昭和60年10月改修と刻まれていました。高見神社30年も経っているとは思えない美しさで、氏子の方達に大切にされている神社と感じさせます。

アクセスと駐車場

・公共交通機関
近鉄南大阪線「高見ノ里駅」下車。駅南側にある「高見ノ里駅前交差点」を南に向かい、歯医者さんの看板が見える交差点を西へ。ここからすぐに高見神社が存在します。

・自動車
高見神社に駐車場はありません。車の場合は、高見ノ里駅周辺に僅かですがコインパーキングが存在するので、そこから徒歩になります。

周辺スポット

・田坐神社
田坐神社高見神社より徒歩約15分の場所にある神社。日本養蚕発祥の地とも伝わっています。

田坐神社|実は日本で養蚕発祥の地?~松原市 ご朱印~

高見神社データ


住所:大阪府松原市高見の里3丁目8-29
祭神:シンメイさん
摂社:なし
旧社格:不明
式内社:不明
参考資料:松原の神社、松原市ホームページ