近年、神社仏閣をめぐる人が増えていますが、神社に参拝したのなら参拝の証明として「御朱印」も頂きたいところ。
南河内にも多くの神社仏閣が存在しますが、今回は松原市で御朱印をいただける神社7社を紹介します。
御朱印とは
御朱印とは、神社やお寺を参拝することで得られる参拝証。御朱印帳に、朱色の印章を押し、日付、寺社名・御祭神・御本尊名などが墨書きされるのが一般的なスタイルです。
台紙となる「御朱印帳」は、ジャバラに折られた紙の帳面。神社仏閣によってはオリジナルの御朱印帳を作成していますが、文房具屋さんや通販でも購入可能です。
御朱印は、御朱印帳に押してもらうのが基本で、ノートなどに押してもらうことは避けるべきです。
御朱印の頂き方
御朱印とは参拝した証なので、最初に必ず参拝しましょう。御朱印集めのためだけに神社仏閣へ行くのはマナー違反。参拝が終われば社務所に行き、御朱印をいただきたい旨を伝えます。
神社よっては、宮司さんが常駐していません。訪問時に宮司さんがいないこともあるため、御朱印をどうしても頂きたい場合は、事前に神社へ確認するのがいいでしょう。
御朱印には様々なパターンがあります
・押印+墨書き
・押印のみ
・書き置き
書き手がいない場合でも、対応できるよう書き置きにしたり、御朱印希望者にできるだけ多く対応するために押印のみにするなど事情は様々です。どのパターンでも同じ価値を持ちますので、ありがたくお受けしましょう。
御朱印の初穂料
御朱印の初穂料は「300円」が一般的ですが、御朱印の金額を明示していないことも。一般的に、書いていただいたあとに金額を提示していただけます。もし、おっしゃられない場合は教えていただきましょう。神社によっては500円であったり、逆にお金を頂いていないパターンもあります。
1.柴籬神社
祭神 | 瑞歯別命(みつはわけのみこと) 菅原道真(すがわらみちざね) 依羅宿禰(よさみのすくね) |
住所 | 大阪府松原市上田七丁目12番22号 |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 300円 |
基本的に宮司さんがいらっしゃるようです。他にも摂社「田坐神社」と「住吉社」の御朱印もいただけます。
主祭神である瑞歯別命とは反正天皇のこと。もともと柴籬神社が建つ場所は、反正天皇が都をおいた「丹比柴籬宮」があったと言われています。
また、反正天皇は美しい歯を有していたことから「歯にご利益のある神社」とも言われています。
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2.田坐神社
祭神 | 依羅宿禰(よさみのすくね) 呉服漢織(くれはとりあやとり) 品陀和気命(ほむだわけのみこと) 豊宇気昆売神(とようけびめのかみ) |
住所 | 大阪府松原市田井城5丁目5(現在地) (御朱印をいただけるのは柴籬神社) |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 300円 |
現在、田井城にある田坐神社は無人の神社になっているため、こちらでは御朱印はいただけません。柴籬神社に合祀された経緯から、柴籬神社にて御朱印をいただくことができます。また、柴籬神社にも田坐神社が摂社として残されています。
田坐神社の詳しい創建は分かっていませんが、日本三代実録に「862年4月26日に従五位下の位が授けられ〜」と記されていることから862年よりも前に創建されていたようです。
創建した豪族は不明ですが「田井連(たいのむらじ)」もしくは「依羅宿禰(よさみのすくね)」ではないかと考えられています。現在4柱祭られていますが、創建時は1柱でした。
1908年3月に松原市上田にある柴籬神社に合祀。1985年4月に遷座祭が行われ、旧地に復帰。1997年9月に本殿が新築整備され現在に至ります。
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3.阿保神社
祭神 | 菅原道真(すがわらみちざね) |
住所 | 大阪府松原市阿保5丁目4-19 |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 300円 |
阿保神社に社務所はありますが、基本的に常駐している風ではありません。訪問時に偶然宮司さんがいらっしゃったためいただくことができました。開運松原六社参りや秋祭りなど、祭事に合わせていただくのがいいかもしれません。
阿保神社の社伝によると、菅原道真の死後に天満宮が多く建てられた頃の創建と言われています。
在原業平の父である阿保親王は、晩年をこの地で過ごしたとのこと。阿保神社の建つ場所は、阿保親王の邸宅があったといわれており、摂社では阿保親王も祭られています。
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4.阿麻美許曽神社(松原市/東住吉区)
祭神 | 素盞嗚尊(すさのおのみこと) 天児屋根命(あめのこやねのみこと) 事代主命(ことしろぬしのみこと) |
住所 | 大阪市東住吉区矢田7丁目 |
御朱印 | 書き置き |
初穂料 | 300円 |
基本的に宮司さんがいらっしゃるようです。書き置きの御朱印は、和紙風のオシャレな紙を使われているのが特徴的。
社伝によると、806年に創建されたと伝わっています。現在3柱を祭っていますが、式内社では1座とあり創建時は1柱だったようです。
この一帯は「中臣氏(なかとみのうじ)」が治めており、元の祭神は中臣氏の祖神である「阿摩比古命(あまのひこのみこと)」との説があります。
阿麻美許曽神社は、位置的に松原市に所属しているかに見えますが、行政区分的には「大阪市東住吉区」に属します。江戸時代に行われた、大和川の付け替え工事による村の分断が影響し、このような不思議な状態になっています。
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5.屯倉神社
祭神 | 菅原道真(すがわらのみちざね) 素戔鳴命(すさのおのみこと) 品陀別命(こんだわけのみこと) |
住所 | 大阪府松原市三宅中4丁目1番8号 |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 300円 |
基本的に宮司さんがいらっしゃるようです。訪問時は留守でしたので、後日に開運松原六社巡りの際にいただくことができました。
屯倉神社は、土師氏が祖神「天穂日命」を祭るために創建した「穂日の社」が由来とされています。屯倉神社の記録によると、菅原道真は、太宰府に左遷される前に「穂日の社」にも立ち寄ったとも伝わっています。
菅原道真にちなんで「梅」が多く植えられており、毎年3月初旬の「梅まつり」には、多くの人で賑わいます。
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6.布忍神社
祭神 | 速須佐男之尊(すさのおのみこと) 建甕槌雄之尊(たてみかづちおのみこと) 八重事代主之尊(やえことしろぬしのみこと) |
住所 | 大阪府松原市北新町2-4-11 |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 500円 |
基本的に宮司さんがいらっしゃるようです。イチハラヒロコの恋みくじで有名なため、社務所が混み合っている場合も。恋みくじをイメージした、可愛い押印が特徴的。
布忍神社の詳しい創建については、よく分かっていません。社伝によると、布忍神社の北にある阿麻美許曽神社から、速須佐男之尊を白布を敷いて招いたことが由来とされています。
宮司さんがユニークな方で、気さくにお話してくれます。
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7.我堂八幡宮
祭神 | 誉田別命(こんだわけのみこと) |
住所 | 大阪府松原市天美我堂4丁目11−20 |
御朱印 | 手書き |
初穂料 | 300円 |
基本的に宮司さんがいらっしゃるようです。
社伝によれば、1680年に京都の石清水八幡宮より分霊された創建されたといわれています。
江戸時代には「十五神社」や「氏神十五社神」と呼ばれていましたが、明治時代に入り「八幡神社」と改称。大正時代には「産土神社」と改めるも、のちに「我堂八幡宮」と称するようになりました。
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まとめ
今回は、松原市で御朱印をいただける神社を紹介しました。宮司さんがいらっしゃる神社が多いので、御朱印がいただきやすいのではないでしょうか。
毎年行われている開運松原六社参りでも頂ける機会があるので、それに合わせて行くのもいいかもしれません。
(もしかすると、上記神社以外にも御朱印をいただける神社があるかもしれません)