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西代神社|西代藩と西代神楽の関係とは?~河内長野市・駐車場~

西代神社の拝殿

南河内の神社を紹介する「となりの鎮守様」シリーズ。今回は、河内長野市西代にある「西代神社(にしんだいじんじゃ)」です。




江戸時代、この地には「西代藩」が存在しました。わずか2代で移封された短命でしたが、大変領民に慕われた藩といわれています。

そんな領民に慕われた名残が、西代神社には残されています。その名残とはどのようなものなのか?今回は、河内長野市西代にある「西代神社」を紹介します。

西代神社とは

西代神社の詳しい創建は、よく分かっていません。社伝によると楠木正成が金胎寺城を築城した際、鎮守として篤く信仰したとあり、鎌倉時代末期には存在したようです。

楠木正成と西代神社

金胎寺城は、楠木正成により富田林市の金胎寺山に築城された楠木7城の一つ。ただ金胎寺城と西代神社とは少し距離が離れており、西代神社を金胎寺城の鎮守としたのはよくわかっていません。

金胎寺城跡

金胎寺城跡

楠木正成の三男である楠木正儀も、西代神社に関わりがあります。南朝における軍事のトップであった楠木正儀は、西代神社において国家の安全と武運長久を祈願したとのこと。




また南朝の後村上天皇は、西代神社に近い「天野山金剛寺」に行在所(あんざいしょ)を置き、政務を行っていました。後村上天皇も西代神社に対して厚い信仰を寄せ、吉野行幸の際には西代神社に立ち寄ったといわれています。

本多忠統と西代神社

江戸時代に入り1679年(天和2年)、西代神社の存在する河内国錦織郡を中心に「西代藩」が成立。藩主には、徳川四天王の一人、酒井忠次を祖とする本多忠恒が就きました。本多忠恒は、西代神社に隣する現在の長野小学校に陣屋をかまえます。長野小学校の正門は、陣屋門を模して建てているとのこと。




西代藩2代目藩主、本多忠統は西代神社への信仰が篤く、神輿、矛、手水鉢などを寄進しています。本多忠統は1732年(享保17年)に、伊勢神戸藩に移封。西代藩時代に善政を敷いたようで、移封される際には領民に惜しまれたそうです。

毎年10月に行われる西代神楽は、本多忠統の徳をしのび、西代神社に奉納したことが由来とされています。西代神楽は、伊勢神楽系統の代表的なもので11の演目から構成。宵宮に地車と神輿が宮入したのち奉納されるとのこと。現在、河内長野市より無形重要文化財に指定されています。


「河内長野市観光協会のYouTubeより」

その後の西代神社

西代神社は、1715年(正徳5年)に、宗源宣旨により正一位を受けた後「西代大明神」と称しました。

明治時代に入り西代神社に改称。1872年(明治5年)に村社に列し、1908年(明治41年)に近隣の浦部神社、菅原神社、西山神社を合祀。それに伴い、素盞嗚命、足仲彦命、氣長足比賣命、竹内宿禰、品陀別命、菅原道真が祭神に加わっています。




西代神社の主祭神である「国常立命(くにのとこたちのみこ)」は、天地開闢(てんちかあかびゃく)の際に現れた神世七代の1柱。大阪府下において国常立命を主祭神とする神社は、非常に珍しいようです。

現在の西代神社

西代神社は、河内長野駅から徒歩15分ほどの住宅地に存在します。

こちらが、西代神社の入口。鳥居の前に狛犬がある珍しいスタイル。どちらもかなり古いようです。

西代神社の鳥居と狛犬

鳥居をくぐり、右前にある神馬像。その奥が社務所になっています。

西代神社の神馬

正面にあるのは、屋根付きの舞台。西代神楽は、この舞台で行われるのかと思いましたが、どうやらち舞台と鳥居の間に緋色の敷物を敷いて行われるとのこと。

西代神社の舞台

舞台の隣にある祠。灯籠に「八王神」と彫られていることから、牛頭天王の8人の息子達を祭っているのかもしれません。

西代神社の八王神

八王神の祠の裏側にある「西代稲荷神社」。お稲荷さんにもかかわらず、狐ではなく狛犬が置かれています。

西代神社の稲荷神社と拝殿

西代神社の摂社、稲荷神社

西代稲荷神社の左側にある「平和慰霊塔」。上部に球体を置いた特徴的なスタイル。

西代神社の平和慰霊塔

神社の北側に戻り、拝殿右側にある「西代戎宮」と「大神宮」。1月には「西代戎」が行われ、多くの人で賑わうそうです。

西代神社の摂社、西代戎宮

こちらが西代神社の拝殿。近代に改築されたのか、コンクリート造りのしっかりした建物。本殿は外から見ることはできません。

西代神社の拝殿

西代神社は、緑豊かな鎮守の森を有しています。住宅の多いこの地域には、心が安らぐスポットなのかもしれません。

祭礼

1月:西代戎(えべっさん)
3月:初午祭・春祭・餅まき
10月:西代神楽・地車

アクセスと駐車場

公共交通機関

西代神社の最寄り駅である河内長野駅

近鉄長野線または南海高野線「河内長野駅」下車。駅前を走る府道20号線を道なりに西へ歩きます。道なりに歩くと三又の交差点にでるので、ラブリーホールの南側の道を進みます。道なりに歩くと長野小学校があり、その隣に西代神社が存在します。




自動車
西代神社には、駐車場が存在します。国道170号外環状線「野作交差点」を東に曲がります。その後直ぐある信号を左折。少し走ると左側に西代神社の駐車場が存在します。

周辺スポット

長野神社

西代神社に近い長野神社

西代神社から徒歩15分ほどの場所にある神社。大松明を盛大に燃やす「タイマツタテ神事」でしられています。

住吉神社

西代神社に近い住吉神社

西代神社から車で10分ほどの場所にある神社。神功皇后にゆかりのある「馬駆神事」でしられています。

・道の駅奥河内くろまろの郷

西代神社に近いくろまろの郷

西代神社から車で10分ほどの場所にある道の駅。特産品を販売するほか、地元野菜をいかしたレストランも人気。近くには花の文化園も存在し、四季の花が楽しめます。

西代神社データ


住所:大阪府河内長野市西代町16-5
主祭神:国常立命
祭神:素盞嗚命、足仲彦命、氣長足比賣命、
竹内宿禰 、品陀別命、菅原道真
摂社:西代戎宮、西代稲荷神社、大神宮
旧社格:村社
式内社:なし
参考資料:
・神社案内板
・大阪府神社名鑑


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