節分は立春の前日で「季節を分ける」事からきているそうです。季節の分かれ目には邪気(鬼)が生じると考えられ、それを追い払う行事が多くの神社仏閣で行われます。
藤井寺市にある「辛國神社」では節分祭に「人形(ひとがた)厄除はらい」が行われるとの事。ちょっと気になりましたので行ってみました。
辛國神社とは
辛國神社は雄略天皇の時代に創建されたと伝わる、1500年の歴史を誇る神社。物部氏が祖神である「饒速日命(ニギハヤヒ)」を祭った事が由来とされています。その後、物部氏の同族である「辛國連」が祭祀を引き継いで辛國神社と称するように。
辛國神社の境内は直線に長く伸びる参道が特徴的で、参道と両側の深い緑のバランスは美しく「大阪みどりの百選」にも選ばれています。
人形(ひとがた)厄除はらい
美しい参道をブラブラと歩き、本殿にてお参り。厄払いに来る人たちなのか賑わっています。
本殿前にて「人形(ひとがた)厄除はらい」ができるので早速挑戦。紙袋に5枚の人形の紙が入っており、まずは人形に名前と年齢(数え年)を記入します。
次に記入した人形を撫でてから、3回息を吹きかけます。辛國神社ではこの意味は書かれていませんでしたが、息を吹きかける事により、自分の厄を人形が肩代わりしてくれるそうです。
あんまり必死に吹きかけていると不審人物なので、優しく吹きかけます。家族4人なので各人それぞれ同様に。後はお気持ちの金額を封筒に入れて木箱に投函します。集められた人形は節分の日にご祈祷の上、焼納され厄払いが完了。
先日、ATMから下ろしたお金を、何故か取り忘れて帰ると言う大災厄にみまわれたので、そのうち救済されるでしょうか…(自業自得)
節分万灯会
この日は夕方の5時から「節分万灯会」も開催されます。長い参道には数多くの灯籠やLED照明によるライトアップにより、神秘的な光景を体験できます。
アクセスと周辺スポット
近鉄南大阪線「藤井寺駅」徒歩約7分の場所にあります。途中には国宝千手観音像で有名な葛井寺もあるので、寄っておきたい所です。
また、古墳関係では辛國神社の南側には世界遺産推薦リストにも登録されている「鉢塚古墳」と仲哀天皇の陵とされる「岡ミサンザイ古墳」もあるのでオススメです。
辛國神社データ
住 所:大阪府藤井寺市藤井寺1丁目19−14
駐車場:あり
主祭神:饒速日命・天児屋根命・素盞嗚命
摂 社:春日稲荷神社・春日天満宮
式内社:式内小社
旧社格:村社