バーベキューができる道の駅というのはあまりありませんが、羽曳野市にある「道の駅しらとりの郷・羽曳野」は、バーベキューができる珍しい道の駅です。2007年に開業して以来、多くの人で賑わい続け、週末になると駐車場待ちになるほどの人気スポット。道の駅でバーベキューができることも珍しいのですが、道の駅しらとりの郷はそれ以外にも見所が盛りだくさん!今回はそんな「道の駅しらとりの郷・羽曳野」の魅力を紹介します。
人気のあすかてくるでとタケル館
駅名の「しらとり」は、日本武尊(ヤマトタケル)が羽曳野の地で亡くなったあと、白鳥となり飛去った「白鳥伝説」からきています。道の駅しらとりの郷・羽曳野は、2つの施設と野外活動広場から構成されています。
1つめ目の「あすかてくるで」は、JA大阪南が運営する、”地産地消”と”安全・安心”をテーマにした農産物直売所。2015年には来場者500万人を突破する人気ぶり。
JA南大阪は南河内にある5市3町1村にあったJAが合併した協同組合で、羽曳野市だけでなく、南河内の農作物を幅広く取り扱うことができるのが強みといえます。
2つ目の「タケル館」は、羽曳野市や南河内各地の特産品を販売する物産館。羽曳野市商工会議所が運営しており、羽曳野市ならではのお土産、グルメが楽します。
野外活動広場は「バーベキュー広場」「ちびっこ広場」、桜やあじさいが咲く遊歩道で構成されています。
特産品「ぶどう」「いちじく」を味わう!
羽曳野市は「ぶどう」の産地で知られており、大阪府におけるデラウェア種生産量は、全国3位。羽曳野市駒ヶ谷地区では、山の斜面を利用したぶどう畑が広がっています。あすかてくるでには、ぶどうのシーズンなるとデラウェアだけでなく、様々なぶどうが並び人気商品の一つ。
また羽曳野市にある、いくつかのワイナリーは、オリジナルワインを生産。タケル館では、羽曳野産のぶどうを使ったワインも販売されています。
他にも「いちじく」も特産品としても知られており、大阪府におけるいちじくの生産量は全国4位。シーズンなると、あすかてくるでには、新鮮ないちじくが並びます。
タケル館では、いちじくを生かしたユニークな商品も販売。その一つが「ツヅミ食品」さんの「いちじくソース」です。
ツヅミ食品さんは、業務用、家庭用のソースを製造販売する、羽曳野市に本社を置く企業。いちじくのフルーティーさを生かした、少し甘みのあるソースで、たこ焼きやお好み焼きになどにピッタリ。ツヅミ食品さんは、太子町の特産品「みかん」を利用した「太子みかんソース」も手がけるなど、ユニークなソースを開発しています。
他にも「いちじくドーナツ」やいちじく焼肉ソースなど、いちじく関連商品が並んでいます!
多彩な特産品
タケル館では他にも、羽曳野市に本社を置く企業の商品が販売されています。梅酒でおなじみの「CHOYA(チョーヤ)」さんも、実は羽曳野市に本社を置く企業。現在では、梅酒をメインに製造販売していますが、創業時はぶどう栽培、ワイン製造などを手がけており、ぶどうにゆかりがあるようです。
そんなわけで、タケル館のお土産コーナーには、CHOYAさんの梅酒も勢ぞろい。知らなかったのですが、CHOYAさんの梅酒ってこんなにも種類があったんですね…
こちらの食肉加工品や精肉を販売する「肉の竹田屋」さんは、羽曳野市に本社を置くタケダハムさんが運営しています。あすかてくるでにおいても販売しており、季節に合わせたハム、ソーセージなどが楽しめます。
他には、古墳にちなんだユニークグッズも発見。羽曳野市と藤井寺市にまたがる「古市古墳群」が世界文化遺産に登録されたこともあり、町中で古墳をアピール中!
「古墳パフェ」という可愛い埴輪が乗ったパフェまでありました!
人気のパン屋さんと、南河内名物「かすうどん」
しらとりの郷では、羽曳野市ならではのグルメも味わえます。こちらの「ぱんろーど」さんは、作りたてのパンが味わえる人気のパン屋さん。
カレーパンが人気商品で、連日多くの人で賑わっています。店内にはカフェも併設されており、車の運転に疲れても焼き立てのパンやランチを楽しみながらゆっくりと休憩できます。
こちらの「はびきのうどん」さんでは、南河内では有名な「かすうどん」が味わえます。「かす」とは、牛のホルモンを脂が抜けるまで揚げたもので「油かす」ともよばれています。南河内以外ではあまり見かけないメニューなので、一度は味わっておきたいところ。
バーベキューも楽しめる!
予約をすれば野外活動広場で、バーベキューを楽しめるのが、しらとりの郷の人気の一つ。
バーベキューサイトは29区画あり、1区画約30平方メートル。トイレ、炊事場、消し炭置き場もあり、バーベキュー設備は完備。
バーベキューセット、テント、タープなどの備品は持ち込みになります。予約は、使用日の1か月前から電話予約を受け付け可能。利用時間は、午前の部(9:30~13:30)と午後の部(13:45~17:45)の2部制になっており、1区画500円とリーズナブルな料金。バーベキュー中に食材が足りなくなっても、しらとり郷には、様々な食材があるので安心ですね。
他にも野外活動広場には、遊具が設置されており、子ども楽しく過ごせます。
野外活動広場にあるハウスでは、ぶどう栽培の実験が行われているようです。
まとめ
道の駅しらとりの駅は「あじさい」が、見所の一つで、見頃の5月中旬には多くの人が、あじさい鑑賞に訪れます。道の駅から車で10分ほど走れば、しらとりの郷の由来である「白鳥陵古墳」や、全国2位の規模を誇る「応神天皇陵」など古市古墳群も存在します。南河内観光の拠点としても活用できるのではないでしょうか。
道の駅しらとりの郷・羽曳野データ
住所 | 大阪府羽曳野市埴生野975-3 |
電話 | 072-957-6900(総合棟) 072-957-8180(タケル館) 072-957-8318(あすかてくるで) |
定休日 | 木曜日、年末年始 ※トイレ・駐車場・公衆電話は24時間利用可能。 |
駐車場 | 275台(大型車4台/普通車264台/身障者用7台) |
営業時間 | 9:30~17:00 ※新型コロナウイルスの影響により1時間短縮中 |
しらとりの郷は、羽曳野市と堺市美原区の境界に近い羽曳野丘陵の上に位置します。すぐ北側を南阪奈道路が東西を走りますが、高速から道の駅に行くことできません。
・東より
国道170号外環状線「羽曳野IC交差点」を西に曲がってすぐ。
・西より
府道36号泉大津三原線「美原JCT前」交差点を東に曲がり、約5分。
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