南河内に関する書籍を紹介する「南河内ブックレビュー」。第5弾は狭山市在住のファイナンシャルプランナー、藤原久敏さんの「100回登っても飽きない金剛山 世界に誇る「回数登山」ルートガイド」です。藤原さんの著書は第2弾に続いて2回目のレビューになります。
金剛山と言えば大阪府民なら1度は登った人も多いのではないでしょうか?私も小学校の遠足でアイゼンをつけて冬の金剛山に連行・・・いや登りに行った記憶があります。
大人になってからも、家族で何度か金剛山には登っています。ただ、ロープーウェーで登り、ロープーウェーで降りてくると言う軟弱っぷりですが…。
先日、久しぶりに登山道から降りてきましたが、あまりの急な下り坂に完全に膝が崩壊。家に帰ったら狂牛病の牛のように震えていました。一応高校の時は登山部だったんですけどね・・・
本書は著者がファイナンシャルプランナーでありながら、まさかの登山本です。
なぜファイナンシャルプランナーなのに金剛山登山の本を書かれたのか?著者は金剛山へ170回近く登っています。そんな中、最近金剛山へ歓心をしめす人が増えているのを感じ、金剛山の魅力を広く知ってもらいたい為、本書を書かれたそうです。
本書ではメジャーな登山道から、マイナーな登山道までいくつか紹介されています。金剛山には2つぐらいしか登山道がないと思っていましたが、意外に様々なルートがあるんですね。
ルート解説には登山道の迷いやすい場所や、危険な場所も書かれています。実際、山に登るとわかるのですが、途中で「どっちに行ったらいいのか分からない」と言う状況になるとかなり不安になります。初めてのルートに挑戦する場合、知っていると知っていないでは不安感がかなり変わってくると思います。
実は金剛山には一般的な山と違い、何度も登りたくなる仕組みが存在します。筆者も金剛山に登るうちにその仕組みにはまっていったようです。その仕組みについても解説されており、上手く考えられているのだなと感心しました。
それ以外にも金剛山に関する豆知識、スポット、グルメ情報も書かれており、本書を読むことでより金剛山を楽しむ事ができそうです。
軽快なノリで書き綴られており、サクサクと読み進めました。中々マニアックな情報もあり、金剛山に興味を持ち始めた人には非常に参考になる一冊ではないでしょうか。
100回登っても飽きない金剛山 世界に誇る「回数登山」ルートガイド
啓文社書房 (2018-03-16)
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