国宝「十一面千手千眼観世音菩薩像」で有名な葛井寺では、1日お参りしただけで4万6千日分の功徳を頂けるという、凄いご利益のある行事があります。
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葛井寺の変わったご利益「あかん河内の葛井寺」とは?~藤井寺市・アクセスと駐車場~
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そんな沢山のご利益を貰っても使いきれるのかとも思いますが、今回は毎年8月9日に開催される「千日まいり」を紹介いたします。
千日まいりとは
千日まいりは8月9にお参りすれば4万6千日分のご利益が得られる特別な日で、多くの人が参拝に訪れます。約1000年以上前から行われており、かつて「東は江戸浅草寺、西は河内葛井寺、一度参れば功徳一生」と言われていました。
観音信仰のお寺では年に1回の観音様の功徳日が設けられ、浅草寺でも「四万六千日」という行事が7月9、10日に行われています。
元々は、この日に参拝すれば千日分のご利益を得られると言う事でしたが、いつの間にか日数が増えていったようです。
葛井寺における4万6千日分の由来はわかりませんが、浅草寺のホームページには4万6千日分の由来が掲載していました。
米の一升が米粒46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれるが、定かではない。46,000日はおよそ126年に相当し、人の寿命の限界ともいえるため、「一生分の功徳が得られる縁日」である。
126年分の功徳・・・「一度参れば功徳一生」というフレーズに間違いは無いようです。
因みに東海地方のお寺ではご利益のインフレがさらに進んで9万9千日のご利益を得られるとか…東京、大阪には負けたくないんでしょうか…
8月9日は特別な縁起日と言う事で毎月18日にしか公開されていない国宝「十一面千手千眼観世音菩薩像」が公開。また、厄除け・開運・病気平癒等の所願成就などの祈祷やご先祖様への供養も行われています。

護摩堂
この日は300店を超える屋台も出店されており、葛井寺一帯は一層多くの人で賑わいをみせます。
皆さんも、千日まいりで4万6千日分のを利益を願ってみてはいかがでしょうか?
アクセス
最寄り駅は、近鉄南大阪線「藤井寺駅」。南側出口からでて商店街があります。商店街に沿って南に歩いていくと葛井寺の西門が見えます。
祭り当日は西門から入場できませんので、南側の南大門からの入場になります。西門から1分程歩くと交差点があり、左に曲がると葛井寺の南大門になります。
駅から降りるとみんな同じ方向に歩いているので迷うことはないと思います。
千日まいり中は葛井寺に通じる周辺の道路が交通規制されるため、車での参拝は困難です。
紫雲山 葛井寺データ
住所:大阪府藤井寺市藤井寺1丁目16番21号
電話:072-938-0005
駐車場:千日まいり中、葛井寺周辺は交通規制されており、車で近くに行くことはできません。
山号:紫雲山
宗派:真言宗御室派
本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開祖:行基(寺伝)
札所:西国三十三所第五番
河内西国三十三所特別客番
神仏霊場巡拝の道 第59番
楠公史跡河南八勝
文化財:
【国宝】乾漆千手観音坐像(本堂安置)※拝観料500円
【重要文化財】葛井寺四脚門(切妻造、本瓦葺)
【府指定文化財】石造灯籠・金銅宝塔
【市指定文化財】聖観音菩薩立像・地蔵菩薩立像