
百舌鳥古市古墳群の一つ、藤井寺市にある「サンド山古墳」です。世界遺産推薦リストからは外れています。サンド山古墳は周辺に5基あった小古墳群の内の1基で、以前紹介した蕃所山古墳もその一つです。

小古墳群はサンド山古墳、蕃所山古墳の他に蕃上山、サンド山2号、藤の森古墳で構成されています。しかし蕃上山、サンド山2号、藤の森古墳はすでに消滅し、現存している古墳は蕃所山古墳とこちらの「サンド山古墳」のみになります。
近くに応仁天皇陵が存在するため、宮内庁から応神天皇陵(恵我藻伏岡陵)へ号陪塚とされていますが、恐らく独立した古墳群と考えられています。

5世紀~6世紀前半に造られたとされ、現在の規模は長さ30m、高さ3m程です。墳形が崩れ原型を留めていないため、実際にどのような古墳だったのかは分かっていません。

サンド山古墳は藤井寺市藤が丘にある「藤ヶ丘 山道ポケットパーク」に内にあります。サンド山古墳も蕃所山古墳と同様に住宅街の真っ只中に存在する古墳ですが、蕃所山古墳のように墳形が保たれておらず案内板もないのでただの土山にしか見えません。

「サンド山古墳」の特徴として
・墳形が崩れてなにかわからない
・発掘したのかどうかもわからないから情報がない
・宮内庁管理なので中にも入れない
・エピソードもない
と、4拍子が揃った古墳巡り泣かせな古墳です。グルッと一周しても1分もあれば回れるので、回ったあとは古墳を眺めるぐらいしかありません。
わりと交通量が多い場所なので、ボーッと古墳を眺めていると、知らない人が見たら土山を眺めているただの不審者にしかみえない可能性あり。小古墳群の中で蕃所山古墳は陪塚で無いのに墳形が維持されて、陪塚に指定されているサンド山古墳がボロボロと言うのもよくわかりません。

しかしここまで墳形がくずれた状態にもかかわらず、完全に破壊されて住宅地にされていないのも中々奇跡的とも言えます。ぜひこの状態が保たれるといいですね。
サンド山古墳データ
古墳名 | サンド山古墳 |
宮内庁名 | 恵我藻伏岡陵へ号陪塚 |
住所 | 大阪府藤井寺市藤ケ丘1丁目9 |
墳形 | 不明 |
全長 | 30m |
高さ | 3m |
築造時期 | 5世紀〜6世紀前半 |
埋葬施設 | 不明 |
被葬者 | 不明 |
参考資料 |
アクセスと駐車場
・公共交通機関
近鉄南大阪線「藤井寺駅」下車。近鉄バスに乗り「藤が丘停留所」を下車し、南東に徒歩5分ほどの場所に存在します・
・自動車
サンド山古墳に駐車場はありません。また、近くにコインパーキングもありませんので、藤井寺駅周辺の駐車場に止めて、バスもしくは徒歩での訪問がおすすめです。
周辺スポット
・蕃所山古墳
サンド山古墳から徒歩3分ほどの場所にある古墳。応神天皇陵を作る際の道具が納められているという言い伝えがあり、別名「モッコ塚古墳」とも呼ばれています。
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・東山古墳
サンド山古墳から徒歩10分程の場所にある古墳。応神天皇陵の陪塚とされていますが、宮内庁には比定されていません。柵はありませんが、茂みのため、近くで見ることはできません。古市古墳群の一つで世界文化遺産に登録されています。
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・はざみ山古墳
サンド山古墳から徒歩15分程の場所にある古墳。古市古墳群の一つで、和ハサミに姿が似ていることから名づけられたという古墳です。
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・野中宮山古墳
サンド山古墳から徒歩15分程の場所にある古墳。古市古墳群の一つで、後円部に神社が建てられていることから名づけられた古墳です。
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・野中神社
サンド山古墳から徒歩15分ほどの場所にある神社。野中宮山古墳の上に建つ神社で、野中連による創建との説があります。
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・応神天皇陵/誉田御廟山古墳
サンド山古墳から徒歩10分程の場所にある古墳。応神天皇を祭る巨大前方後円墳で、全国2位の規模を有しています。
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・誉田丸山古墳
サンド山古墳から徒歩10分ほどの場所にある古墳。応神天皇陵の陪塚とされる古墳で、国宝である「金銅製龍文透彫金具」が出土しています。
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・大鳥塚古墳
サンド山古墳から徒歩10分程の場所にある古墳徒歩5分ほどの場所にある古墳。古市古墳群になかでも中に入られる数少ない前方後円墳です。第二次世界大戦時に戦闘機を保護するために作られた掩体壕の痕跡が残ります。
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・藤の森古墳
サンド山古墳から徒歩5分ほどの場所にある古墳。元々は、別の場所で保管されていましたが、現在シュラホール内に移設されています。
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