藤井寺市にある「東山古墳」です。百舌鳥古市古墳群の一つで、世界文化遺産リスト「36」に登録されています。
東山古墳とは
南北54m、東西57m、高さは7mの方墳。すぐ目の前にある応神天皇陵(誉田御廟山古墳)の陪塚と考えられています。調査により東側で埴輪が11基見つかっており、古墳の平坦部分には円筒埴輪が隙間なく並べられていたそうです。現在、堀は現存していませんが、当時の堀は南側で幅3・5メートル、深さ1・5メートルだった事がわかっています。
東山古墳から11mほどの場所にはかつて「アリ山古墳」が存在していました。アリ山古墳は東山古墳より少しだけ小さい方墳でしたが、開墾により現在その姿は失われています。アリ山古墳からは多くの鉄器が出土しており、この時代の古墳の特徴がうかがえます。東山古墳とアリ山古墳は同じ方向を向いていた事から強い関係性が考えられています。
東山古墳へは、応神天皇陵の周濠沿いの道から近づく事ができますが、茂みが多く中に入ることは出来ません。
藤井寺市にある古墳には大体案内板がありますが不思議な事に東山古墳には案内板がありません。全景を見渡せる箇所も少なく、古墳に関する情報も少ないのが難ありな古墳です。
素人の目から見た東山古墳は遠くからみると「茂みだな〜」と言う古墳ですが、近くから見ても「茂みだな〜」という古墳です。(あくまで個人的な感想です)。しかしGoogleMapから見ると比較的正方形に近い形をしており、古墳であることがわかります。
応神天皇陵を間近で見える場所にありますので、応神天皇と関係が深い人物、又は品が埋葬されていると思われます。誰が、何が埋葬されているのかと想像するのも東山古墳を楽しむ一つかもしれません。
東山古墳データ
古墳名 | 東山古墳 |
住所 | 大阪府藤井寺市野中2丁目 |
墳形 | 方墳 |
全長 | 南北54m、東西57m |
高さ | 7m |
築造時期 | 5世紀初頭 |
埋葬施設 | 不明 |
被葬者 | 不明 |
参考資料 | ・古市古墳群をあるく【久世仁士】 |
アクセス
最寄り駅は、近鉄南大阪線「古市駅」から北へ徒歩15分ほどの場所にあります。駅を西へ向かい旧170号線を北上すると白鳥西の交差点で左右の道に分かれます。右へ向かうと応神天皇を祭る「誉田八幡宮」へ。左を北に10分程歩き、野中東の交差点を右に向かうと東山古墳が見えてきます。
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