毎年1月25日に道明寺天満宮で開催されている「うそかえ祭」。菅原道真ゆかりの由緒あるお祭りですが、少しユニークな祭りとしても知られています。
うそかえ祭とはどんな祭りなのか?今回は道明寺天満宮で開催される「うそかえ祭」を紹介いたします。
うそかえ祭りの由来
祭の由来は菅原道真が藤原時平の陰謀により太宰府に左遷された翌年の902年まで遡ります。1月7日に悪霊退散の儀式をしたとき、蜂の大群がおしよせて参拝者達を困らせました。
そこへ、うそ鳥(スズメの一種)が飛来し、蜂を食べ尽くして人々を救ったそうです。
Alpsdake [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], ウィキメディア・コモンズより
そののち、道明寺天満宮では毎年1月25日の初天神の日に、身替災難除けとして「うそかえ祭」が行われるようになりました。
うそかえ祭とは
うそかえ祭は、年初めの最初の天神さんの日である1月25日に開催されています。なぜ25日が天神さんの日かと言うと、菅原道真の誕生日が6月25日、左遷された詔が出た日が1月25日、亡くなった日が2月25日と菅原道真と25日は縁が深いからだそうです。
道明寺天満宮の「うそかえ祭」では、神職が一年かけて彫った「うそ鳥」を身替災難除けとして頂きます。
「うそかえ祭」のユニークなのは、ただ「うそ鳥」を貰うだけではない所です。
最初に木製のうそ鳥の入った袋を頂きます。祭りがスタートすると、「替えましょう、替えましょう」と言いながら、近くの人とどんどん袋を交換します。太鼓の合図で終了し、袋を開封。
うそ鳥の底部分に「金」と書かれていたら18金の、「銀」と書かれていたら純銀の、「木」と書かれていたら三寸の木製のうそ鳥と交換できます。書かれていないものも身替り災難除けの御守となる仕組みとなっています。
身替災難除けが叶い、更に18金のお守りも手に入れるかもしれないというワクワク感が、人気の一つでもあるようです。その年の身の安全を願いながら楽しめるという「うそかえ祭」に一度参加してみてはいかがでしょうか?
アクセス
近鉄南大阪線「道明寺駅」より徒歩約5分ほどの場所にあります。隣には道明寺粉発祥の地である「蓮土山 道明寺」もあるので寄っておきたいところです。
道明寺天満宮には駐車場がありますが、当日は非常に込み合う上、周辺の道路はあまり広くないので、公共交通機関が便利です。
道明寺天満宮データ
住 所:大阪府藤井寺市道明寺1-16-40
駐車場:50台
アクセス:近鉄南大阪線・道明寺駅から徒歩3分
URL:http://www.domyojitenmangu.com/index.html
祭 神:菅原道真、天穂日命、覚寿尼
旧社格:郷社