南河内の古墳を紹介する「ぶら古墳シリーズ」。今回は藤井寺市国府にある「宮の南塚古墳」です。百舌鳥古市古墳群の一つですが、世界文化遺産登録リストには含まれていません。
宮の南塚古墳とは
宮の南塚古墳は直径40m、高さ9mの5世紀後半に築造された円墳。ただ、前方後円墳であった可能性も指摘されています。
周辺からは円筒埴輪や衣蓋形埴輪などが見つかっています。宮内庁より、允恭天皇陵(市ノ山古墳)の陪塚(は号飛び地)に指定されているため、中に入る事はできません。
允恭天皇陵の周辺には多くの古墳が存在していましたが、開発により失われています。現在は宮の南塚古墳をはじめ、衣縫塚古墳、唐櫃山古墳など3基の古墳を残すのみとなっています。
現在の宮の南塚古墳
宮の南塚古墳と言う名前だけに、国府八幡神社の南側に存在。国府八幡神社は、ここから北にある衣縫廃寺で使用されていた礎石が保存されています。
周辺は住宅地に囲まれており、古墳と国府八幡神社との間にある細い路地からのみ見る事ができます。訪れてみると、何となく細長いイメージの古墳ですが、上から見ると元は円墳だったように見えます。
高さ9mと言う事で、見上げるほどの高さがあり存在感は十分です。昔は案内板はありませんでしたが、百舌鳥古市古墳群の世界文化遺産登録に向けて、案内板も設置されました。それ以外に目に付くのは、墳丘に立てられいる宮内庁の石碑ぐらいでしょうか。
エッジが効いたところや、面白エピソードがないか調べてみましたが、何もありませんでした。コメントとしては「うん、古墳ですね」としか言いようがありませんが、よく考えたら古墳ってそんなものですね。
宮の南塚古墳データ
古墳名 | 宮の南塚古墳 |
住所 | 大阪府藤井寺市国府1丁目5-25 |
墳形 | 円墳もしくは前方後円墳 |
一辺 | 40m |
高さ | 9m |
築造時期 | 5世紀後半 |
埋葬施設 | 不明 |
被葬者 | 不明 |
参考資料 | ・古市古墳群をあるく【久世仁士】 ・古市古墳群を歩く 【古市古墳群世界文化遺産登録推進連絡会議】 ・案内板 |
アクセスと駐車場
近鉄南大阪線線「土師ノ里駅」より北へ徒歩約5分。周辺に駐車スペースはありませんが、土師ノ里駅付近にコインパーキングが数カ所あります。
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