藤井寺市にある「伴林氏神社」には少し変わったおみくじが存在します。
どんなおみくじかと言うと、それは
「巨大な おみくじ」
先日、そのおみくじを引く機会がありましたので、どんなおみくじだったのか紹介したいと思います!
万葉神籤
伴林氏神社は、大伴氏の支族である「伴林氏」が祖先を祭った神社で1000年以上の歴史を持つ神社。
前から行きたいと思っていましたが、おじさん1人でおみくじを引きに行くのは少々恥ずかしかったので、子供に「あの神社にはメチャクチャ大きいおみくじあるねんで!」と言って誘い出すことに成功。
早速、神社へ繰り出すと、社務所の前には巨大おみくじがありました!
思っていたより結構大きい…台座を含めると子供と同じ高さです…
このおみくじは「万葉神籤」と言います。伴林氏神社は大伴氏ゆかりの神社で、平成28年に境内には万葉集を編纂した大伴家持の石碑が完成。そうしたことから、大伴氏ゆかりの神社で万葉集を題材にしたおみくじを作ることになりました。
社務所にいた宮司さんに、おみくじ代をお渡しして引いてみます。(子供が)
台座を支えている丸い支柱を回そうと思いましたが、筒が大きくて回りません!すると宮司さんが、筒を直接持って回してくださいとアドバイス。
筒を傾けて出てきた棒の番号を伝え、おみくじをいただくと…
おみくじも大きい!!
長さは90cmもあり、宮司さんの希望でここまで大きなサイズになったそうです。おみくじの内容は万葉集から選考された30首のうち1首が書かれており、今回引いたのは
大橋の頭に家あらばま悲しく
ひとり行く子に やど貸さましを(高橋虫麿呂)
(現代訳 大橋のたもとに家があった、
悲しそうにひとりゆく少女に宿をかしてやるのに)
と言う歌でした。そして運勢は・・・
・情けは人の為ならず
・因果応報
どストレートな運勢です!宮司さんは「わりといいやつやね」と言って下さいました。
かつて百人一首を書いた短冊を引いて吉凶を占う「歌占い」と言うものがあったそうです。万葉神籤も、それぞれに歌の意味をとらえ、自分を見つめ直すキッカケになればとの思いが込められているとのこと。
みなさんも、この巨大で不思議な万葉神籤にチャレンジして、どんな歌が出るのか占ってみてはいかがでしょうか?
アクセスと周辺スポット
近鉄南大阪線「土師ノ里駅」徒歩約5分。周辺には藤井寺市で2番目に巨大な古墳「市の山古墳(允恭天皇陵)も存在します。
敷地内に駐車できるかは不明。また、周辺にもパーキングはありません。駅周辺に駐車して徒歩での参拝が無難です。
伴林氏神社データ
住所:大阪府藤井寺市林3-6-30
駐車場:不明
祭神:高皇産霊神・天押日命・道臣命
旧社格:府社
式内社:小社式